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アジアの歴史的価値のある布は、
文化であり、芸術です。
シルクロード(絹の道)とは、絹が中国の最重要交易品であったことから地中海地域と中国の間の歴史的交易を示す言葉として知られています。その名称がつかわれ始めたのは比較的新しく、ドイツの地理学者リヒトホーフェンが、著書『支那〈第1〉支那と中央アジア』第一巻(1877年)で「ザイデンシュトラーセン(Seidenstraßen絹の道)」と呼んだのが最初です。ただこの交易の始まり自体は紀元前といわれ、時代を経てそのルートも草原の道、オアシスの道、海の道などいくつも生まれました。現代にいたるまで絹を含む染織品が、海路を中心にそれらのルートを使って常に重要な交易品であったことはまちがいありません。
中国だけでなく、日本、韓国、インド、インドネシア、ラオス、カンボジアなどアジア諸国の上質の布は世界中を魅了してきたのです。 しかし近年、蚕の食糧である桑畑用の土地はアジアの多くの国で工業化推進とともに減少の危機にあり、質の良い織物を作り出す織人も減ってきております。そして地域に育つ天然の染料を使うより安価で手軽な化学染料へと移行しつつあります。
そのような状況の中で、アジアの歴史的価値のある布を一人でも多くの人に知っていただくために私たちになにかできることはないだろうかと、一般社団法人アジア・テキスタイル文化研究所の設立を考えた次第です。
それぞれの民族がまとう布は文化であり、芸術です。我々の活動が少しでもアジア諸国の布の価値を知っていただく道しるべの一つになれば幸いです。



一般社団法人 アジア・テキスタイル文化研究所
- 住所
- 〒141-0031 東京都品川区西五反田2-10-8 ドルミ五反田ドゥメゾン313号室
- TEL
- 03-5953-8750
- FAX
- 03-5702-9045
- 代表理事
- 井谷善惠 東京藝術大学 グローバルサポートセンター 特任教授
事業目的
アジアの貴重な伝統的染織技術や染織文化を国内で発信し、アジアを含め海外の制作の現場で交流を重ねることにより、染織従事者や研究者が本格的に染織に携わることができる真の国際交流を目的とする。
事業内容および事業の種
- アジアの染織および、染織文化の国内外交流展覧会、イベント企画、運営、実施
- アジアの染織の各分野に於ける専門家による講演会、ワークショップ、セミナー等の企画と実施
- ホームページ、SNS等を通じて事業内容を広く国内外に発信し、テキスタイルデザイナーや染織従事者、
展覧会の情報を共有 日本語、英語、アジア諸国の言語による発信 - 国内外の染織事業所、染織従事者、作品のデータベース化
- 国内外の染織事業所、染織従事者の顕彰事業
- 会員向けの研修・講演会
役員
代表理事
- 井谷善惠
- オックスフォード大学博士、東京藝術大学 グローバルサポートセンター 特任教授
- 古賀るみこ
- 染織研究家 デザイナー CollectionSaya主宰
理事
- 阿部忠雄
- 伊藤忠商事理事
- 四條 博
- 英国王立写真協会日本支部名誉会員
- 八代富子
- A.D.D.P代表